白馬岳(2932m)

都道府県
長野・富山・新潟
日程
2000.7.2(日)、3(月)
天気(山頂)
交通
長津田(JR)八王子(急行アルプス)信濃大町(快速)白馬(タクシー)猿倉、 
栂池自然園(ロープウェイ、ゴンドラ)栂池高原(タクシー)白馬(スーパーあずさ)八王子(JR)成瀬
コース
2日:猿倉(6:05)→白馬尻(6:53〜7:21)→大雪渓→村営宿舎(11:20) 

3日:村営宿舎(5:55)→白馬岳(6:25〜52)→三国境(7:15)→小蓮華山(7:53〜8:03)→白馬大池(9:08)→天狗原(10:22)→栂池自然園(11:10)

距離


2日(猿倉→村営宿舎)
7年ぶりの白馬。八王子から久しぶりに信濃大町行きの急行アルプスに乗る。
土曜の夜で、しかも登山シーズン前なので、比較的すいていた。
白馬で降りた乗客は数名で、しかもまともに山の格好をしているのは私だけなので、乗り合いをあきらめて一人でタクシーに乗る。猿倉への林道では、春に大きな雪崩があったとかで、大量の木が倒れていた。

猿倉からは静かな林道を歩き、あっという間に白馬尻へ。小屋の手前から雪渓が始まっていた。
天気は曇りだが、時々ガスが切れて稜線が見える。まずまずの天気。身支度をし、雪渓を登り始める。
 

青空の大雪渓(真ん中あたり)
前日まで六日間仕事をし、しかも夜行は暑くて全く眠れなかったため、足取りが重い。
荷物の重さも肩にくる。所々落石の音がしたので、そのたびに止まるが、やはりきつい。
なんとか長い雪渓を登りきるが、葱平のあたりでばててしまう。そこからはゆっくり歩き、どうにか村営宿舎にたどりつく。
宿舎の手前ではウルップソウが満開で、そのまわりにハクサンイチゲ、ミヤマキンポウゲ(たぶん)も咲いていて、紫・白・黄の素晴しい花畑になっていた。
 
村営宿舎付近の高山植物
早速テントを張るが、強風とガスがすごいので、頂上に向かうのはしばらく様子をみてからにする。
ところが風がものすごく強くなり、雨も降ってきて、ついに嵐になってしまった。
頂上へ行くのは諦め、テントがつぶされんばかりの暴風雨が早くやむことを祈りながら強引に寝る。

夜7時頃目が覚めると嵐はやんでおり、外をのぞくと、白馬山荘まで見えた。早速夕食(カレー)にし、再び寝る。 この日のテント泊は私ひとりだけであった。
あとで聞いた話では、この頃白馬村では雷が鳴っていて、落雷のため一時停電したそうだ。雷雲の中にいたのだろうか。


3日(村営宿舎→白馬岳→栂池自然園)
夜明けとともに4時過ぎに起床。気温は6℃。いつものように熱いココアを飲み、体を暖める。まだ風が強くて、撤収に苦労した。天気は明るい曇りで、しばらくは持ちそうだ。
小屋の前からひと登りで稜線にでる。ここで今回初めて、富山側が見渡せる。剣・立山と感動の対面である。
そこからもゆっくり登り、白馬山頂へ。曇りながらも展望はよく、槍・穂高や頚城三山、浅間山あたりまで見えたが、それ以上に素晴しいのが、足下の白馬三山の展望であった。今度登るときは、ぜひ向こうへ行きたいものである(今回も考えたが、残雪が多いのと、猿倉からのバスがないので断念した)。
山頂は私のほかに4人だけで、本当に静かな山頂であった。
 
白馬山頂からの剣・立山連峰(左奥に黒部湖)
白馬山頂からの朝日岳・雪倉岳
山頂から三国境、小蓮華山にかけても、高山植物と残雪が美しく、疲れを感じさせない道であった。
小蓮華山からは白馬大池が見えるが、まだ水面は見えない。反対側に目を向けると、残雪が輝く白馬岳が大きかった。このあたりまで来ると、すっかり青空が広がっていた。

雷鳥坂を下りしばらく歩くと、大きな雪田に出た。白馬大池山荘の周辺は、まだ大量の残雪がある。大池もかなりの部分が雪に覆われていた。
乗鞍岳の登りではライチョウに会った。近付いても逃げなかった。
乗鞍岳の下りでも大きな雪渓が残っていて、しかも急傾斜なので5回も転んでしまった。今回最も難しい所であった。
 

残雪に覆われる白馬大池
天狗原はミズバショウが咲き始めたばかりだった。
栂池自然園への下りにも所々残雪があり歩きにくかったが、やはりミズバショウが咲いていて、苦労を感じさせなかった。
ゴンドラで栂池高原へ下るが、バスの便が少ないのでタクシーに乗る。このタクシーの運転手が、なんと前日と同じ人であった(大町名鉄タクシーの方)。すごい偶然ですねと話しながら、白馬駅まで行ってもらう。

駅と登山口の間は往復タクシー利用、帰りは白馬からスーパーあずさにも乗り、私にとってはちょっと贅沢な山旅であったが、歩いている時は天気もよかったし、十分元は取れた(!)と思った。
 

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