間ノ岳(3189m)・北岳(3192m)

山梨・静岡 2000.7.22〜23


  • 22日:広河原ロッジ(4:45)→二俣→八本歯ノコル→北岳山荘(11:35)

  • 勤務先の先輩と登る。前夜1時過ぎに広河原に到着。海の日の連休ということで駐車場は相当な混雑だが、車を置く場所が全くないわけではなかった。
    しばらくの仮眠の後、4時頃起き出発する。天気は快晴である。樹林帯のゆるやかな登りを抜けると、北岳の巨大なバットレスと大樺沢の雪渓が見える。
     
    大樺沢(二俣の手前で)
    二俣から先はほんの少し雪渓を歩けたが、ほとんどが夏道である。なかなかきつい登りで、途中の水場で大休止する。重い荷物がこたえる急坂であった。
    ガレ場から樹林に入っても、梯子などがあり苦しい。天気も変化しており、山頂はガスで見えなくなってしまった。

    たどり着いた八本歯ノコルからは間ノ岳や北岳山荘が見え、感激。前回登ったときは雨だっただけに、一安心する。
    山頂付近の天気がよくないので、直接北岳山荘へ向かう。トラバース道は高山植物が咲き乱れ、特にミヤマキンバイは見事であった。

    山荘では、新しいトイレを作っていた。早速テントを張るが、ガスがでてきたため、しばらくテントで休むことにする。
    天候が回復しないので、今日はこれ以上動くのをあきらめる。同時に体調も悪くなり、残念ながら薬だけ飲んで、朝まで寝る羽目になってしまった。
    夜中は風がとても強く、何度も目が覚めた。
     

    北岳山荘のテント場
  • 23日:北岳山荘(4:35)→間ノ岳(5:55〜6:10)→北岳山荘→北岳(10:22〜11:08)→小太郎分岐→二俣→広河原ロッジ(18:20)

  • この日も4時に起きる。風が強く、霧も深いが、とりあえず合羽を着て間ノ岳まで行ってみることにする。強風のため歩きにくいが、荷物がとても軽く、順調だった。体調もだいぶ良くなった。
    間ノ岳山頂には意外に早く到着。ものすごい風と霧である。少々の休憩の後、足早に下山。
    しかし中白峰の手前で急にガスが切れ、時々富士山も見えた。再びガスの中だが、少しずつよくなっているようである。

    山荘に戻ると霧が晴れてきて、山頂近くまで見え始めた。好天を確信し、北岳山頂に向け出発する。山荘からは、すぐに急な登りだが、風が強いので汗を全くかかない。もう、前方には雲はない。
     

    山荘のテント場からの北岳
    北岳の登り・振り返ると間ノ岳が大きかった
    たどり着いた北岳山頂の展望は実に素晴らしく、甲斐駒・仙丈、鳳凰三山、八ヶ岳、朝登った間ノ岳をはじめ、南・中央アルプス(北は一部しか見えなかった)、御嶽山、富士山、恵那山など、文句なしだった。
    ゆっくり景色を楽しんでから、名残惜しいが下山することにする。下りもかなり急である。

    小太郎分岐を右に折れると、ミヤマキンバイなどの黄色い花が一面に広がっていて、その奥にさっき登った北岳がでんと構えており、例えようのない美しさだった。
    このあたりから、同行の先輩が膝を痛めてしまう。予定時刻を大幅にオーバーして、なんとか二俣まで下るが、実に痛そうである。
    しかし、ゆっくりなら自力で下りられそうとのことなので、下山を続ける。二俣から広河原まで、実に3時間半を要した。とりあえず下山できてほっとした。

    帰りは芦安の温泉で汗を流す。いろんな意味でいい温泉だった。
     

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