北アルプス(上高地→折立・2001年8月)

2001.8.9〜13

第5日目(8/13)
コース
薬師峠(4:44)→薬師岳山荘(5:42〜46)→薬師岳(6:22〜34)→薬師岳山荘(7:07)→薬師峠(7:52〜8:50)→太郎平小屋(9:05〜10)→三角点(10:27〜35)→折立(11:23) 
天気
概ね晴れ。薬師岳付近は時々霧。
気温
薬師岳:9℃
距離
13.0km


未明に、誰かの「晴れてるぞ!」の声で目が覚める。もし天気が良ければ、薬師岳を往復するつもりであったが、行けそうなので準備をする。前夜のご飯とラーメンスープでおじやを作って食べた。

愛知大ケルンのあたりからは、槍〜双六、黒部五郎あたりが見える。雲はほとんどない。
少し歩くと、避難小屋跡のピークが見えた。やはり晴天はいい。
山荘の近くまで登ると、今度は富山平野がうっすらと見える。海はなんとなく分かる程度。軽身のせいか、ここまで1時間足らずである。
 

愛知大ケルン付近からの槍〜双六
山荘からはジグザグの急な登りとなる。真ん中あたりまで来ると、早くもガスが上がってきた。足早に登る。
避難小屋のピークのあたりで霧に巻かれるが、これが幸いした。「ブロッケン現象」が見られたのだ。何とも幻想的な光景である。手を振ってみると、向こうも手を振った。面白い。これは高山でないと見られないのだろうか?

その先は霧が出たり晴れたりする中を歩く。あっけなく薬師岳山頂へ。薬師沢から約1000m登ったことになる。
写真を撮ろうとしたが、山名を示すプレートがなかったのは残念だった。東側の展望はゼロ。遠くにかろうじて御岳山が見えた。
 

薬師岳山頂
往路を戻る。山荘あたりまで下りると、霧がすっかり晴れ、夏山らしい青空が広がっている。魚津、黒部あたりの海岸線がはっきり見えた。

テントを撤収して再び出発。晴天で名残惜しいが、太郎平小屋の前から折立へ下りる。
たくさんの人と擦れ違った。これからはいい天気だろう。羨ましく思った。
時計を見ると、一本早いバスに乗れそうなことが分かり、走って下りる。
太郎平小屋で電源を入れた携帯電話が鳴る。こんな山奥でも、ちゃんと話せた。なんとかそのバスに乗ることができ、富山駅までのんびりとしたバスの旅ができた。

バスの運転手さんの言葉は、すっかり関西系になっていた(ずいぶん歩いたな…)。
 
 

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山行記録2001年