有間川周辺の山


都道府県
埼玉・東京
日程
2002.2.23
天気
晴のち曇
交通
コース
さわらびの湯(5:50)→岩茸石(6:55)→棒ノ折山(7:26〜40)→長尾丸山(8:30)→鉄塔(10:07〜12)→日向沢ノ峰(10:45〜55)→仁田山(11:38〜40)→タタラの頭(12:30〜50)→橋小屋ノ頭(13:17)→蕨山(13:47〜50)→展望台(13:55〜14:05)→大ヨケの頭(14:55〜15:00)→金毘羅神社(15:39)→さわらびの湯(16:05)
距離
20.5km
 
99年に奥多摩の長沢背稜を縦走したとき、一杯水避難小屋で一緒になったおじさんが「若い頃に雲取から長沢背稜〜棒ノ折山〜小沢峠(つまり東京都と埼玉県の境)を一日で歩いたことがある」と話していた。
帰ってから地図を広げてみると、日向沢ノ峰から棒ノ折山の間が難路となっており、それが逆に興味深かった。

今回は前週に引き続き、名栗の山を歩くことにする。
上記の棒ノ折山→日向沢ノ峰を歩くことを第一の目的とし、ピストンはつまらないので、
有間山、蕨山を加えたコースにする。ちょうど有間川の周りの山を、さわらびの湯を起点に時計回りに歩く感じだ。
コースタイム約12時間の長い道のりだが、途中随所に林道があるので、日が暮れそうならそれを下るつもりで出かけた。

さわらびの湯→棒ノ折山
名栗には早朝5時半に到着。まだ真っ暗だ。
暗いため登山口がわかりにくいが、すぐに見つけ、出発した。
登り始めてまもなく明るくなってきたので、ヘッドランプをしまった。
自宅を出発したときから風が強かったが、尾根に出るとさらに強くなる。
林道と交差するあたりから残雪が現れ、岩茸石から上は凍結状態。アイゼンをつける。

棒ノ折山(969m)は当然誰もいない。弱い冬型の気圧配置で展望を期待したが、意外に遠くが見えない。それでも新宿の高層ビルがかすかに見える。川苔山が大きい。

棒ノ折山→日向沢ノ峰
都県界の尾根を西に進む。前から歩きたいと思っていたので、わくわくする。
落合への分岐から、突然積雪がなくなり樹林の中を歩く。すぐに林道が見える。
この先は場所によって、雪があったりなかったりである。

長尾丸山は巻きそうだったので、途中で斜面をよじ登って尾根に出る。こっちにも道はあった。だが、何もない山頂だった(三角点は雪に埋まっていたか?)。
ここからの下りが、今日の一番の難所であった。アイスバーンの急斜面を恐る恐る下る。
黒椴山を過ぎ、急な斜面を二度登って、鉄塔の下に着く。おにぎりを一つ食べる。
周りは林道だらけだ。
最後の登りが、泥と雪と急斜面でとても辛かった。
 

日向沢ノ峰への最後の登りの手前(鉄塔の所)で
笹をかき分けると、広い縦走路に出る。ホッとする。
ここまでの道は、一部を除いてはっきりしていた(その一部も、雪で分かりにくかっただけ)。
 
縦走路との合流点
日向沢ノ峰(1356m)で休憩していると、おじさんが一人登ってきた。この日初めて人に会う。鳩の巣から川苔、蕎麦粒をピストンするとの事。元気だ。
空が更に霞んできた。一応雲取が見えるという程度。

日向沢ノ峰→タタラの頭→蕨山
有間山への道もトレースがつけられ、はっきりしていた。
仁田山の下りは、笹でわかりにくい所があったが概ね順調。ただ、空がすっかり曇ってしまった。
一度林道に出て少し歩くのだが、鋪装されて、雪もないのでアイゼンを外す。なんかくやしい。
笹の中を登り小ピークを越え、もう一度登ると有間山最高峰のタタラの頭(1214m)。
ここでラーメンを作って食べる。気温は4℃で、あまり寒くはないのだが、とても美味しい。
 

タタラの頭
小さなアップダウンを繰り返すと橋小屋ノ頭。今日2人目の人に会う。
ここからは雪の斜面の急な下り。それでも、長尾丸山の下りほどきつくはなかった。
休憩舎のある広場を過ぎて、軽く登ると蕨山(1044m)に着いた。展望はなし。
少し歩いた展望台のほうが、ずっと眺めはよかった(こちらに蕨山の標識がある)。
前週に歩いた大持山、武川岳や武甲山が近い。

蕨山→さわらびの湯
まだ先は長いが、何とか明るいうちに下りられそうなので、ゆっくり歩く。
藤棚山を過ぎ、大ヨケの頭にさしかかるあたりで、地図に載ってない林道が見えた。
落合に下る道があるが、通行止である。
距離は結構長いのだが、静かな山道の下りのせいか、あっという間に金毘羅神社に着いた。神社といっても、広場があるだけである。ここで数名のパーティーが写真を撮っていた。久しぶりにたくさんの人を見た気がする。

更に一下りで、さわらびの湯に戻る。出発して10時間余り。
かきまくった汗を温泉でしっかりと流して、帰った。
もっと苦労するかなと思っていたが、道がはっきりしていたので、意外と楽に歩けた。
そこらじゅうに林道があったのは、ちょっと残念だったが、静かな山を思いっきり歩けて満足だった。
 

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