笠取山(1953m)

都道府県
山梨・埼玉
日程
2002.6.22
天気
晴のち曇時々小雨
交通
コース
中島川橋(9:44)→黒槐(10:42)→水干(11:12〜21)→笠取山(11:43〜12:30)→小さな分水嶺(12:45〜50)→笠取小屋(13:00〜10)→ヤブ沢(13:43)→作場平橋(13:58〜14:00)→中島川橋(14:20)
距離
10.0km

 
今回は将監峠経由で、和名倉山に登るつもりだった。
初日に笠取山→唐松尾山経由で将監小屋でキャンプ。翌日、和名倉山を往復し下山、 という予定であった。
朝4時に、土砂降りの雨の音で目が覚める。中止しようかどうか考えたが、 天気予報では曇だったので、出発する。
結局、悪天候のため笠取山日帰りにした。

中島川橋→水干
中島川橋の近くに車を置く。周りは曇っているが、頭上だけ晴れている。
雲は黒っぽく不安だが、とりあえず出発する。
登山口に「熊出没注意」の説明書きの看板があり、あわてて鈴をつける。

急登もなく、時々鳥のさえずりが聞こえたり、緑も美しく、大変気持ちのいい道で足取りも軽い。
ただ、荷物の重さと蒸し暑さのせいか、異常なくらいに汗をかく。今思えば、 自分への警告だったのかもしれない。
意外に早く、縦走路(巻道)に出る。とても静かだ。

水干への分岐のあたりで、かなり疲れを感じた。
しばらく体調が悪くて山に行けず、また久々の大荷物だったせいもあるか。
天気も悪くなっているようだ。 既に青空は見えず、薄暗い。

水干→笠取山→笠取小屋
水干は、多摩川の最初の一滴を見ることができる。
通勤で毎日見ている多摩川が、ここからスタートしていると考えるだけで、感動である。

笠取山の石楠花は終わっていたが、一輪だけ咲いているのを見つけた。
山頂では下の方に霧がたちこめて、展望はない。
ラジオで正午前の天気予報を聞いてみる。埼玉県秩父地方は「曇一時雨か雷雨」。
ここで下山を決断する。昼食を食べていると、小雨も降ってきた。
携帯電話はばっちり繋がる。気温は13℃。

下山を始めて数分で、いきなり膝を痛めてしまった。
確かに急な下りだったが、初めてで驚く。歩けないほどではないが、結構辛い。
霧は消え、振り返ると笠型の笠取山が大きい。カラマツの緑がきれいだ。

下りきると、「小さな分水嶺」(多摩川、荒川、富士川を分ける小ピーク)がある。
分水嶺というものは、結構意識するほうだと思う。
前にも一度来ているが、こんな小さい丘みたいな所が分水嶺というのは面白いと思った (ただし、何れも太平洋に注ぐが)。
あたりは、レンゲツツジの花が見頃を迎えていた。

間もなく、笠取小屋に着く。薪を燃やす(?)煙が、とてもいい匂い。タバコとは大違い。
小屋の前には軽トラックが止っていた。一体どこから登ってきたのだろう…

笠取小屋→中島川橋
同じ道を下るのはつまらないので、作場平橋へと下山する。
木々の緑(特にミズナラ)が美しかった。足下以外は全て緑という感じだった。

作場平橋には駐車スペース(20台くらい)ときれいなトイレがある。
このトイレは外見はきれいだが、入ってみると巨大なハエの大群が待ち受けていた(^^;
作場平橋からは鋪装された林道を20分ほど歩き、車の所へ戻った。 既に霧が近くまで下りてきている。
キャンプもできず、和名倉山へも行けなかったが、美しい山を静かに楽しめたので、 良しとしよう。

丹波山村の「のめこいの湯」で入浴。
以前訪れたときは、プレハブの狭い施設だったが、
建て替えられて、とっても大きくなっていたのでびっくりした。
 
 

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