白馬岳(2932m)

都道府県
長野・富山・新潟
日程
2002.7.26〜28
天気
26日:晴→曇時々霧、27日:晴→曇、28日:晴→曇
交通
長津田(東急)渋谷(JR)新宿(急行アルプス)信濃大町(快速)白馬(タクシー)猿倉、  
蓮華温泉(バス)平岩(JR)南小谷(スーパーあずさ)八王子(JR)成瀬
コース
26日:猿倉→白馬尻→村営白馬小屋(旭岳方面を散策)
27日:村営白馬小屋→白馬岳→白馬大池→蓮華温泉
28日:兵馬平周辺散策
距離

猿倉→村営小屋
2年ぶりの白馬。梅雨明け間もないので、好天を期待し、出発する。
今回は総勢8名。集合場所の新宿駅のホームに行くと、急行アルプスを待っている人はほとんどいない。
平日の夜だからだろうが、ちょっと拍子抜け。
アルプス車内はすいていたこともあり、良く眠れた。

白馬駅前でタクシーに乗り、猿倉へ。雲は多いが、途中で不帰付近の稜線が見える。
狭い道に大型の観光バスが入っていて、運転手さんは迷惑そうだった。
準備運動をし、歩き始める。今回は植物等の観察が主たる目的なので、何度も足を止めて、ゆっくり進む。既に強い日差しで、汗が吹き出す。自分にとっては、今回最も汗をかいた区間だった。

白馬尻から少し登った地点から雪渓が始まる。軽アイゼンをつけて出発。
雪渓上の風は冷蔵庫、いや冷凍庫を開けたときのそれのよう。本当に心地好い。
行列がはるか上まで続き、アリのように見える。
 

快晴の白馬大雪渓
ゆっくりだが着実に登り、葱平へ。多くの人が休憩している。我々も休んでいると、上からカップが落ちてきて、私の後頭部に当たった。登山者が落としたものだった(石でなくてよかった…)。
高山植物が咲き乱れているが、メンバーに疲れもみえてくる。
無理をせず、一歩一歩登る。避難小屋で水を汲もうとすると、パトロールの方から、上の水場で汲むよう注意を受ける。
小屋の先の花畑は、特に素晴らしかった。気がつくと、かなり曇ってきているが、霧は出ていない。村営小屋の手前でウルップソウが一輪咲いていた。

村営小屋は、私の予想をはるかに下回る人の数で、二人用の布団を一人で使えた。
荷物を置いて、旭岳のほうに植物観察に行くことになったが、頭が痛いので少し休み、メンバーには、あとから合流。オヤマノエンドウ、コバイケイソウ、ハクサンコザクラといった、私の大好きな花が出迎えてくれた!

小屋の夕食もまたすごかった。番号札を持って食堂に入ると、とてもきれいで、焼肉などのオカズが取り放題。御飯や味噌汁も美味しく、大満足。
食後は再び稜線に出て、夕焼けを眺めながら水割りを飲んだ。この晩は広い部屋でぐっすり眠れた。

村営小屋→白馬岳→蓮華温泉
朝は4時過ぎに起きて、丸山まで朝日を見に行く。下のほうに雲があったので、日の出の時刻からしばらくしてから太陽が顔を見せた。杓子岳や剣・立山方面の展望が素晴らしい。
小屋に戻ると、豪華な朝食が待っていた。

食事のあと出発。さほど苦しい登りもなく白馬山頂へ。
槍穂高、白山、妙高なども見渡せる大パノラマ。前日の雪渓での賑わいの割には、人が少ないように感じた。
 

白馬岳の登りから、立山・劔岳
白馬大池までは高山植物の花が咲き乱れ、また展望抜群の稜線歩き。吹き上げる風が爽快だ。
三国境付近は二重山稜になっていて、中央には残雪がある。腰を下ろし、持参したネクタリンにかぶりつく。うまい!

小蓮華山の登りで、人が集まっているので、何事かと思って行ってみると、登山道の脇にコマクサが一株咲いているのだった。小蓮華山からは越えてきた白馬岳が大きい。今度の休憩ではミカンを食べる。山での果物もいいものだ。
白馬大池への途中には   がたくさん咲いている所があった。また大池の手前はチングルマなどの花畑になっていた。
このあたりから、時々ガスで周囲の山が隠されたりもするが、青空もまだ見えている。

白馬大池ではクロサンショウウオがたくさん泳いでいた。もっと大きなものを想像していたのだが、手のひらに乗るような可愛らしいヤツだった。
昼食のあと出発。花畑を抜けるとすぐに樹林帯に入る。とても蒸し暑い。傾斜はそれほどでもないが、長い下り坂だ。
 

白馬大池山荘付近の花畑
 

天狗ノ庭あたりでホシガラスを見る。下界のカラスよりはきれいな容姿だ。
あたりはすっかり曇っていて、時々霧も出ている。さらに下るとようやく蓮華温泉が見えてきた。部屋に荷物を置いて、早速内湯で二日間の汗を流す。石造りの立派な風呂だった。

風呂のあとは夕食だが、食べ始める前にビールで乾杯。この上ない旨さだった!食事はボリュームこそいまいちだったが、料理は充実していた。
部屋に戻り、本格的に飲み始めるが、消灯時間が早いため、あまり飲めなかった。
消灯前に外へ出て夜空を眺める。天の川や流れ星、人工衛星も肉眼で確認できた。

兵馬平周辺散策
朝4時に起きて露天風呂に入る。脱衣場もない簡素な風呂が、登山道を少し歩いた森の中に一つ、見晴らしのいい崖に二つあり、三つとも入浴した。
上の二つの風呂は朝日岳、雪倉岳などの眺めが素晴らしかった。

小屋に戻り、朝食のあと、兵馬平まで散策する。とはいっても、ぬかるんだ急坂を下らねばならず、なかなかハードだ。
兵馬平の湿原では、シモツケソウのピンクの花が群生している所があり、沸かしたお茶を飲み休憩。帰りの登りは暑かったが、最後にいろいろな花が見られ、満足した。
小屋に戻って再び内湯に浸かってからバスに乗った。

一時間ほどで平岩駅。駅員さんはいるが、とても小さな駅。南小谷で特急に乗換え、明るいうちに家に着いた。
 

 

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