大朝日岳(1870m)

都道府県
山形
日程
2003.9.20〜21
天気
20日:霧、21日:霧と雨
交通
コース
20日:日暮沢小屋(10:15)→清太岩山(13:24〜59)→ユーフン山(14:30〜49)→竜門山(15:48〜56)→竜門小屋(16:06)

21日:竜門小屋(6:24)→竜門山(6:37〜41)→西朝日岳(7:45〜52)→中岳(8:49〜57)→大朝日小屋(9:17〜10:48・大朝日岳往復)→小朝日岳(12:18〜30)→古寺山(12:58〜13:05)→ハナヌキ南峰(13:53〜58)→日暮沢小屋(16:07)

気温
8℃(竜門小屋)
距離
20日:6.8km、21日:14.7km


秋の初めの連休に、東北の山に一泊で登る。山形県は8年ぶり。
栃木で友達と合流し、総勢3名で出かける。
高速を使うと、山形までは意外に近い感じがした。
寒河江で高速を降り、コンビニで買い出し。8年前は山形にはコンビニはほとんど無かったと記憶している。便利になった。

第1日:日暮沢→竜門小屋
山道を走り、日暮沢の登山口に着く頃には小雨が降り出していた。
カッパを来て出発する。すぐに急な登りとなる。
ブナの根などにつかまって、ぐんぐんと登る。汗が大量に出る。

水場の手前で、単独行の男性とすれ違う。
前日は体が飛ばされるような強風で、稜線付近は紅葉が始まりかけているそう。
気がつくと、右側に月山が見えている。
雨はほとんど降っていないが、霧が出てくる。
 

清太岩山
3時間ほどの長く苦しい登りが終わり、清太岩山にたどりつく。
霧も晴れてきて、これから向かう竜門山、その右に寒江山、以東岳、遠くにはに鳥海、月山まで見えた。
清太岩山からは、ユーフン山が目の前
鳥海山がくっきり
この先も霧が時々出るが、ユーフン山から先の尾根では、紅葉が始まりつつあって美しい。
鳥海山がはっきり見えてくる。その左側には、海も見えてるような気がした。
右奥に鳥海山
稜線も見える
寒江山から以東岳への稜線がすばらしい。
だが、残念ながら大朝日や西朝日など、南側は全く見えなかった。
 

 

小寒江山と以東岳
最後に、ちょっぴり色づいた急坂を登りきると、竜門山。
山頂ではナナカマドの実があざやかだ。
竜門小屋に到着
少し下っていくと、霧の中から竜門小屋が突然現れた。
小屋は建て直されたばかりだそうで、とてもきれい。
竜門小屋
水は、小屋のすぐ近くに引かれてて問題ない。外はとても寒くなってきた。
荷物を整理し、さっそく飲み始める。友人が持参したおでんがうまい!今夜の宿泊者は20人ちょっとだった。
夕焼け
夕方は沈む太陽が寒江山の向こうに見え、幻想的だ。
南側には、西朝日岳もくっきりと見えている。皆、写真を撮り始める。

 

小屋前から見える夕焼け
暗くなってからは、下界の明かりが見えた。
そんな感じで翌日は天気の回復を期待したが、小屋で隣になった地元の男性曰く、明日は東風で確実に雨だそうだ。


第2日:西朝日岳、大朝日岳、小朝日岳などを縦走し、日暮沢へ下山
朝起きると、昨晩男性が言ってた通り、本当に霧と雨でがっくり。
荷物をまとめ、やる気なしモードの中、出発する。
途中で、キーホルダー型の温度計を、小屋の窓の外に置き忘れたことに気づく。取りには戻らなかった。
途中の登山道では、ハクサンイチゲの残骸のようなものが残っていた。
ラジオの天気予報を聞くが、一日雨のようだ。足取りが重い。

霧と雨で何も見えない中をダラダラ登ると、西朝日岳。
ガイドブックでは、大朝日岳の眺めがよいとあるが、展望ゼロ。寒い。
 

大朝日岳へと縦走
大朝日岳へ向かう。それほどの距離ではないはずだが、悪天候のせいか長く感じる。だが雨のほうは止んできた。
中岳を下り、大朝日小屋手前の登りが、意外にきつかった。
中岳の下りで
大朝日岳
大朝日小屋の前に荷物を置き、大朝日岳山頂を往復。
もちろん何も見えなかったが、悪天候の中ここまで来たという達成感はあった。
周辺の低木もだいぶ色づき始めていて、それも良かった。
 

 

霧の大朝日岳山頂
小屋の中に入れてもらい、二階でラーメンなどを作って食べる。
冷え切った体が、とたんに暖まる。生き返った気がした。

まだ先が長いので、程々に休んで出発する。
銀玉水の手前の急な下りはえぐれていて、それを修復する工事が行われていた。
ちょうど銀玉水への入口付近に、テントで覆われた大きな小屋が作られていた。
このような場所で寝泊まりしながら工事をする人も大変だ。
銀玉水は冷たくて美味しかった。

霧が晴れる
銀玉水を過ぎたあたりから霧が切れ始め、目の前に小朝日岳が見える。
ところどころ紅葉した稜線が美しい。少しやる気が出てきた。

 

目の前に小朝日岳
小朝日岳
鞍部から、かなりの急坂を登りきると、小朝日岳。
振り返ると、大朝日の山頂直下まで見えてきている。谷筋に雪が残っていて驚いた。
 
 

 

大朝日岳を振り返る
大きく下って、次のピークは古寺山。小朝日岳や、雲に覆われた大朝日岳などの稜線を眺める。
ここから先は樹林帯に入るので、最後の展望だ。
途中のの道はドロドロで、足が汚れる。
ハナヌキ峰からの下りはとても急で、膝がガクガクになった。
下りきってから、少しアップダウンのある道を進むと林道にでた。ホッとする。
日暮沢小屋へと戻る
林道を20分余り歩くと、登山口の日暮沢小屋に着いた。
天気のせいもあって、かなりくたびれた一日であった。

 

日暮沢小屋
途中どこかで温泉にでも浸かろうかと思ったが、遅くなってしまったので、
今夜の宿の蔵王温泉へと向かう。宿に着いてから、ゆっくり汗を流した。
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