赤岳(2899m)・権現岳(2715m)

都道府県
山梨・長野
日程
2004.9.18〜19
天気
18日:曇のち霧、19日:霧
交通
コース

18日: たかね荘(6:58)→登山道入口(7:21)→小天狗(8:47〜57)→大天狗(10:08〜15)→赤岳(12:18〜53)→キレット小屋(14:16)
19日: キレット小屋(6:14)→権現岳(7:40〜48)→三つ頭(8:22〜27)→前三つ頭(8:49〜9:02)→天の河原(10:29)→天女山駐車場(10:39〜46)→たかね荘(12:43)
気温
赤岳:15℃、キレット(朝):10℃
距離
20.5km(18日:8.5km、19日:12.0km)



18日(たかね荘→赤岳→キレット小屋)
この連休は、最初の予定では笊ヶ岳に登る予定だったが、伝付峠への道が崩壊したとの情報が入り、赤岳へ一泊で登ることに変更する。
清里スキー場の駐車場は一杯で、高根町営の宿泊施設「たかね荘」に置く。ここにはトイレもある。

山のほうはガスで覆われていて見えない。
たかね荘からの車道は広いが、結構傾斜があり暑い。
車道終点の登山口からは、樹林帯の広い道となる。砂防ダムの脇を登っていくと、山の一部が見えてくる。

県界尾根方面への分岐からは、いきなりよじ登るような急な道となる。
しばらく登ると少し緩やかになってくるが、体にこたえる。
尾根に出た所が小天狗かと思って休憩するが、すぐ近くに山頂らしき広場があった。
 


最初で最後の晴れ間
さらに少し進むと展望が開ける場所があり、いつの間にか晴れていて、色付き始めた県界尾根の向こうに赤岳が大きい。両側に三つ頭・権現、横岳も。しかし今回最初で最後の晴れ間と展望。
 

しばらくは緩やかな尾根を快適に進むが、次第に曇ってきて足取りも重い。
大天狗の登りは大したことないはずだが苦しい。大天狗も樹林帯で展望なし。だいぶガスがでてくる。
小さなヘリポート跡を過ぎると再び登り。ダケカンバの黄葉が綺麗だがキツイ。あたりは既に霧の中。
ペースがだいぶ落ちてきた頃、大きな岩場が現れる。
最初は急な鎖場とハシゴ。岩穴の脇を進むと傾斜は緩いが長い鎖場。すっかり疲れ、登りきった所で大休止する。
赤岳展望荘の分岐からは、今度は長いハシゴ。そして山頂までは長い登りとなり、眠気まで襲ってきて苦しい。休み休み登る。
赤岳(2889m)
コースタイム30分の所を45分近くかけ、どうにか山頂にたどり着く。
ザックを下ろして小屋の方にキレットの水場について聞くが、バテバテのせいか、ろれつがまわらない。

オニギリを食べ休憩する。生ビールを飲んでる人がいたが、今はとても飲みたいとは思わない。
それにしてもこんなに立派な小屋が山頂にある山は珍しいと思った。5年前は快晴だったのに今回は何も見えない。
今度はすぐ南の三角点峰へ。人が多くてなかなか写真が撮れなかった。
ウラシマツツジの縦走路
十分休憩して、キレットへ向けて出発する。
ガスで視界がない中、岩場をトラバース気味に下る。この先しばらくは、真っ赤に紅葉したウラシマツツジがきれい。

岩場を下る
真教寺の分岐から少し下るとガスが少し切れて、はるか下にキレット小屋、右側には中岳への縦走路が意外に近くに見えた。
写真を撮りながらゆっくり下っていくとハシゴがある。しばらく岩場が続き慎重に下る。大天狗の岩峰がすごい形だ。

岩場が終わると、今度はザレ混じりのガレ場となる。滑りやすく慎重に下る。
人はとても少ないが、この時間でもすれ違う人あり。
樹林に入りかけたあたりで、ついに小雨が降り出した。急いで下る。
キレット小屋手前の樹林帯で、道の脇からカモシカが現れて驚く。

キレット小屋のテント場
キレット小屋は、扉や窓に板を張って完全に閉鎖中だった。
テント場は少し下った所にある。先客は一組。数は少ないがナナカマドが紅葉していて綺麗。

水場は更に下ったところにチョロチョロと出ている程度。
テントを張ってから雨が止んだので、さっきの道を少し戻って登ってみる。残念ながらガスはほとんど切れなかった。軽く飲んで七時半に寝る。


19日(キレット小屋→権現岳→たかね荘)
午後のほうが予報が悪く、早めに出発するために4時半過ぎに起きる。ガスは出ているが雨は降っていない。
朝食、片付けのあとに出発する。ムシムシしてすぐに汗が流れる。それでも森林限界上に出ると風があり涼しい。

長いハシゴ
ガスと風の中、黙々と歩き、旭岳を巻いて、権現岳への長いハシゴの下にでる。 61段もあるということで、上部はガスに完全に隠れている。後ろに一人来ていたので、上に着いたら大声で合図した。ちょっと怖かった。

すぐに編笠への分岐に出て、しばらく進むと2ヶ月ぶりの権現岳山頂(2715m)。
前回以上に霧が深く、かろうじてダケカンバの黄葉が見えただけだった。

この先も黙々と進むと、ものすごく遅いパーティに追いつく。見ると先頭の人が女性をおんぶしていた。足をくじいたらしいが、本人は辛そうではなかった。


ガスが濃い・・・
三つ頭も濃霧に強風だが、山頂手前のウラシマツツジが綺麗で、まだ救われた思いだった。
前三つ頭も完全にガス。ひんやりする。
前三つ頭(2364m)で
ここからは樹林帯を一気に下る。途中ロープが張ってある箇所もあり、きつい下りだ。
天の河原の展望台付近から、観光客が現れる。
間もなく、舗装された立派な駐車場に出る。ここから少し下ると、天女山。

その先は「八ヶ岳横断自然歩道」という道を経由し、たかね荘方面へ戻る。
途中は牧場で、たくさんの牛を見ながら進む。
アップダウンが結構あり、しかも晴れてきて暑い。
たかね荘に戻るころにはクタクタであった。
 

下山後に天候回復
天気のほうは、お決まりのパターンですっかり良くなり、麓からは2日間歩いた山も見え始めていた。
清泉寮から三つ頭、キレット付近を望む

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山行記録2004年