蛭ヶ岳(1673m)

都道府県
神奈川
日程
2005.5.21
天気
交通
コース
神ノ川ヒュッテ(4:56)→熊笹の峰(6:56〜7:02)→檜洞丸(7:34〜44)→金山谷乗越(8:13)→臼ヶ岳(9:05〜19)→蛭ヶ岳(10:29〜11:00)→姫次(12:29〜34)→袖平山(12:46〜53)→風巻の頭(13:48〜51)→神ノ川ヒュッテ(14:55)
気温
16℃
距離
18.7km

未明に目が覚めてしまい、3時半過ぎに自宅を出発する。途中の道路もすいていて、1時間強で神の川ヒュッテの駐車場に到着。

使われていないと思われる立派な林道から登山道に入るといきなりの急登。足元にはアセビが見られる(この先あちこちでアセビが見られた)。登り初めてすぐに見えたモルゲンロートの大室山が美しい。
急な登りを繰り返すと一旦林道に出るが、この先もきつい。

ずっと植林の中だったが、上の方は自然林で新緑が素晴らしい。樹林ごしに蛭ヶ岳が見える。
笹の斜面を詰めていって、檜洞丸と犬越路を結ぶ尾根に出ると、残雪のある大きな富士山とご対面!先日歩いた畦ヶ丸もその下に間近に見えた。

気持ち良く尾根道を進む。バイケイソウがあちこちで見られる。
鎖場や崩れた箇所もあるが、あっという間に桧洞丸に着いてしまう。早い時間だったが既に先客が一人いる。

次は蛭ヶ岳を目指す。山頂直下の青ヶ岳山荘はひっそり。この先、見ていて気持ち悪くなるほど(?)のバイケイソウの斜面を下っていく。
下部はかなり急。このあたりからすれ違う人が出てくる。おそらく蛭ヶ岳山荘に泊まっていた人たちだろう。そう思っていると、金山谷乗越あたりですれ違ったおじさんが、今夜は蛭ヶ岳山荘は140人(+フリー40人くらい)の予約があると話していた。すさまじい。

あたりにはシロヤシオなどのツツジがちらほら咲いている。何度もアップダウンの後にようやく神ノ川乗越。ここから蛭までは単純に標高差400m余りだが、更に下りもある。
登り返しに備えてしばし休憩の後、気合を入れて登る。ブナ、ヒメシャラの木が多く、気持ちいい。両側にシカよけの柵がでてくる。ダラダラ登りを頑張ると臼ヶ岳。少し離れた山頂まで行ってみるが何もなかった。近くからは蛭ヶ岳が大きく見える。これからあれを登るかと思うとため息が出る。

蛭手前のコルで右側(南)の景色を見ると、真鶴あたりの海が見えてることに気づく。ここからは今日一番の急坂。鎖場もあり慎重に進む。上部にコイワザクラ(サクラソウのような花)が綺麗な場所がある。山頂直下からは、檜洞丸と同様、バイケイソウが広がっている。
ヘトヘトになりつつある頃、蛭ヶ岳の山頂に着く。9年ぶりだが、前回は霧と霰だったこともありほとんど記憶がない。今回は微妙な晴れだが、丹沢の山々、富士や奥秩父、うっすら南アも見える。小屋の脇に行くと、宮ヶ瀬湖、相模原あたりの街も見えた。さすがに人が多いので、昼食は別の場所で食べることにする。

前回同様、姫次方面に下る。いきなりの階段で、それ自体も比較的新しそうだが、えぐられてしまった地面が痛々しい。
やがて尾根が広くて平坦になるとブナが増えてくる。前回の畦ヶ丸もそうだが、丹沢はブナが多い。途中の小広い場所で昼食にする。暑いがラーメンを食べる。
ここからも登りがあったりして、いい加減疲れる。原小屋平付近で、突然シカが目の前に現れる。写真を撮ると逃げてしまった。この付近からはカラマツが出てくる。この新緑も美しい。ほぼ満開のアセビの中を登ると姫次。数人が休憩していた。

ここから東海自然歩道になり、登山口へ向かう。
袖平山の山頂は縦走路から微妙に離れていて一応行ってみるが、狭い山頂に人がいたのですぐに下りる。
袖平山から少し進むと、大きな崩壊地となっていて、道も崩れてしまっている。自然歩道なのでしっかりした道かと思っていたが、ちょっと驚いた。笹に掴まったりして、何とか通過した。
これを過ぎると、樹林の中の単調な下りとなる。風巻の頭にある看板によると、いつも風が吹いているので風巻尾根というとある。ここを過ぎると本当に風が出てきてびっくりした。
この先は急な下りで、下りきると神ノ川の鉄橋を渡り、林道に出る。あとは10分ばかり歩くと、元の神ノ川ヒュッテに戻った。



 
 
写真はこちら
 
山行記録2005年