しばらく歩いていなかったので、足慣らしに出かける。 天気が良く、道志みちの青根あたりから大室山が大きく見える。立派な形の山だ。
日陰沢橋から少し離れた所に車を置き、歩き始める。 以前にあった道標がなくなっていたが、その場所から山道に入る。 最初こそはっきりしていた道が、道無き道へと変わる。 杉林を適当によじ登っていると、一匹の白い犬が現れ、驚いた。
踏み跡はあるが不安なので、地図とGPSで鐘つき山の位置を確認して進む。 それでも、真ん中あたりから急に道がはっきりしてきて一安心。 カラマツの新緑の中、古い階段を登りつめると鐘撞山の山頂にでる。 鐘をついてみると、事前の情報通りに大きな音が出た。
山頂からしばらく歩き、右に曲がってからは、斜面よじ登るような急登となる。あまり歩かれていない感じだった。 樹林が少し切れたあたりで、シカが目の前を横切った。
途中に大きな岩があり、その少し上あたりの眺めが良く小休止。蛭ヶ岳あたりはガスがかかり始めていた。 犬は先に進んだり後から追ってきたりだが、ずっと一緒。
更に登っていくが、1ヶ月半ぶりの山ということもあり苦しいので、休み休み進む。 やがてガスの中に入ってしまう。 山頂手前はバイケイソウがびっしり生えていて、周囲にはシカ除けと思われる柵があった。
10年半ぶりの大室山山頂は、かすかに記憶がある程度。他に一人が食事をしていたが、犬はそっちに行って食べ物をねだってしまい、ばつが悪いので先に進む。 山頂から先は、一気に人が増える。
霧の中ということもあり、犬越路まで休まずに下った。途中には真新しい階段があった。また、一ヶ所だけ鎖場(登り)あり。
犬越路の建て替えられたばかりの避難小屋はとても綺麗で、一度は泊まってみたい気分になる。あたりは再び晴れていた。
峠からは東海自然歩道となるが、結構ガレた道で、途中には朽ちた階段や橋もあり、あまり整備されていないようだった。 河原に出ると流れは美しく、二年前の畦ヶ丸を思い出した。ちょっと疲れたが、新緑の気持ちいい山歩きだった。
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