焼岳(2455m)

長野・岐阜 1996.7.12


中ノ湯(5:40)→リンドウ平→焼岳北峰(8:25〜50)→焼岳展望台→焼岳小屋→上高地(12:00)
 同行の友人の希望で夜行電車は使わず、前夜のうちに松本に入り(22:14着)、駅ビルの入口付近に新聞紙を敷き、野宿した。松本の夜は一晩中賑やかで、駅前は車が絶えることがなかったため、よく眠れなかった。
 翌朝は松電の一番電車で新島々へ。そこからは格安のタクシーに乗った(運転手は客を4人集めるつもりだったが、人が少なく、結局我々2人を乗せて出発した。料金は既に交渉済みだったため、タクシー側はかなり損をしてしまった)。タクシーを降りた中ノ湯の気温は12℃。樹林の中をぐんぐん登り、リンドウ平へ。ここで焼岳南峰が姿を現わす。とても大きい。この先は展望に恵まれ、また天気もよいため、夏山らしい気持ちのよい登りになる。
 活火山の焼岳は、今も水蒸気をもくもくと上げている。山頂周辺からは間近に乗鞍岳、笠ヶ岳、穂高とその後に槍ヶ岳、遠くには雪がたっぷり残る白山、中央・南アルプス、更には富士山などがよく見えた。噴気口の近くの岩場を登り、到着したのは北峰で、南峰へ登ることも考えたが、登山道はなく、かなり危険そうだったので断念した。
 
噴煙を上げる焼岳(山頂付近)
 北峰からの下りは、もろいガレやザレが多くて足場が悪く、何度も滑ったり石を落としたりした。友人の話では、穂高あたりの岩場よりずっと悪いということであった。焼岳展望台で振り返ると、何とも形容しがたい荒々しい山容と真っ青な空が、すごく美しかった。焼岳小屋で昼食とし、上高地手前の沢では、靴下を脱いで足をひたした。夏山を満喫できた一日であった。
 
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