南アルプス(荒川・赤石岳 2004年夏)

2004.7.31〜8.2

第1日目(7/31)
コース
椹島(10:19)→小石下(12:05)→蕨段(13:36)→駒鳥池(14:58〜15:01)→千枚小屋(15:42)
天気
曇のち霧 
気温
距離
9.9km



長年あこがれだった南アルプス南部。
台風が接近していたので、中止にするかどうか直前まで決めかねていたが、どうやら西に抜けるようなので、行くことにする。
椹島から反時計回りに、荒川・赤石を山小屋2泊で巡る。

臨時の「ムーンライトながら」で横浜を出発。
昔の鈍行の頃はよく乗ったが、ムーンライトになってからは2回目。特急のおさがりのような車両だった。
静岡までは2時間半ほどなので、あまり眠れない。
静岡到着後、街を軽く散策してから、駅の通路に新聞紙を敷いて休んでいると、警備の人に、ここで寝ないようにと言われる。
仕方なく外のベンチに座るが時々激しい雨が降ったりして、寝れる状況ではなかった。

バスでの長い移動
バスは駅前から5時43分に出発。既に新静岡からの乗客が何人かいた。
この日は台風の影響で雨の予報が出ていて、雲が流れもすごく早い。
不安を感じながら、車内で配られた登山届けを記入する。バスは登山者専用といった感じだ。
横沢と井川でトイレ休憩がある。バスの中でだいぶ眠ったので、気分的には意外に早く東海フォレスト駐車場に着く。
ここで3000円の券(山小屋の予約金みたいなもの?)を買い、椹島までのマイクロバスに乗り換える。
20人以上ぎっしりで身動きもできない状態で、1時間のデコボコ道はなかなか辛かった。
静岡駅から実に4時間半。椹島に到着すると、「ついに来た!」という感じがした。

雨はなく、ザックカバーだけ付けて出発する。
遅い時刻ではあるが、千枚小屋までひたすら樹林帯の登りなので、雨が降っても比較的歩けるだろうと思った。
 

千枚岳への登山口
少し歩いた鉄橋の手前に登山口があるが、濁流がすごい。雲が低く垂れ込めて山は隠れている。
 
トラバース気味にしばらく登ると、斜面の崩壊があったようで迂回路が出来ている。この道がかなり急な登りで、汗をかかされる。
登り切ると展望が開ける場所があったが、雲に隠れた山が見えるのみ。

この先の林道と交差する場所で休憩する。何人かの上からの登山者がいて、前日はひどい天気だったとのこと。
 

樹林帯をひたすら登る
この先も樹林帯の中を登っていく。だいぶ上のほうまで古い林道があり驚く。
清水平の水場の先あたりが特に苦しかったが、それでも先に進むしかない。
地図にある展望台は、霧で展望はなかった。
 
単調な登りにいい加減飽きて、疲れもだいぶ出てきた頃、駒鳥池に着く。
池は樹林の向こうであまり見えないが、とりあえず大休止する。
もうだいぶ小屋に近いと思っていたが、小屋までまだ1時間あると気付き、がっかり。

しかしながら30分も歩くと、花が綺麗な場所に出る。樹林帯ではあるが、見事だ。
ここまで来ると、さすがに小屋は近い。最後の急登を頑張ると、千枚小屋の綺麗で大きな建物が現れる。樹林帯の湿っぽい6時間の登りの後で、ホッとした。
 

千枚小屋
この日の宿泊者は50人くらい。毛布と寝袋があってゆったりできる。
食事もボリュームあって美味しい。ここで翌朝の朝食(いなり寿司)を受け取る。

食事の後には小屋の従業員のオカリナ演奏、沖縄民謡の独唱、名物主人のギター演奏もある。
このご主人も面白い、冗談好きな方で、たまには小屋泊まりもいいなと思った。
 


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山行記録2004年